医心館Story

ご病気の方一人ひとりに向き合いたい
“望むケア”を医心館で実現

ご病気の方一人ひとりに向き合いたい
“望むケア”を医心館で実現
上村 純子

医心館 サービス提供責任者

上村 純子

病院や特別養護老人ホームで看護師として働くも、彼女が望む“お一人おひとりに向き合うケア”を実現できず。介護士として医心館に入職してから、「自分の望むケアはこういうことだった」と日々、再確認している。入職後間もなくから、多職種と連携して介護サービスの質を管理するサービス提供責任者の役割を任されている。

上村純子は、医心館 で介護サービスを管理する「サービス提供責任者」を務める。医療・介護業界で様々な職種を経験してきた上村。4年ほど前、医心館に入職することで本当にやりたかった仕事に出会うことができたという。

「医療依存度が高い方、お一人おひとりに向き合って大切な時間を支えること。それが私の望むケアです。当たり前のようでいて、環境が整っていなければできません」と指摘する彼女。その点、医心館には十分な数の看護師や介護士が揃うため、彼女の望むケアを実現する環境が整っている。

「医心館の仕事は決してのんびりゆっくりではありません。ですが、業務を通して入居者様やご家族の希望やお話をよく聞き、ケア計画に反映して実践しています。日々、やりがいを感じながら働いています」と語る。

上村が医心館で叶えた、お一人おひとりに向き合うケアとは。

准看護師の資格を有するも介護士として医心館へ

上村は、もともと医療に強い関心があり、経済的な理由で看護短大を退学してからも歯科助手、医療事務、病院の病棟クラークなど医療業界で様々な職種を経験。その後、子育てをしながら通学して准看護師の資格を取得した。

上村が看護師として最初に勤務したのは、脳神経外科病院だ。小規模病院ながら手術を手がけ、急性期機能を担っていた。正看護師と准看護師で業務は分かれていなかったので、彼女は看護師としての病棟業務を一通り担うことができた。

とはいえ、手術、検査の移動や申し送り、処置、記録など、やるべきことに追われる毎日。業務量に対して人員が限られるので患者や家族の話を聞いて向き合うゆとりがなく、やりたいこととは違う、そんな思いがぬぐえなかった。

そこで彼女は介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に転職した。特養では、病院よりも高齢者の療養生活を身近に感じることができ、希望の職場に近づいた。しかし看護師の数が少なく、上村はやはり忙しい。

6ユニット(1ユニット10人)で日勤帯に配置される看護師は常勤換算1.5人のみ。バイタルチェックを行う、血糖値をチェックしてインスリンを投与する、経管栄養の方に栄養剤を投与する、と施設内を動き回りながら看護業務を行っていた。

やはりここでも、一人ひとりに向き合うケアができない。そんな気持ちを抱いていたとき、自宅の近所に医心館が開設することを知った。

「医心館の求人案内には『看護体制の充実した“メディカルホスピス”』と書いてあり、私が求めていた職場はここだ!と感動したのを覚えています」。医心館なら思い描いていたケアに携われる。そう直感して、求人に応募した。

その際、医心館で看護師として働くには正看護師の資格が必要であったため、准看護師の上村は介護士に職種を変更。こうして介護士として採用された上村は、「私の望んでいたケアはこういうことだったと、医心館で実感しています」と力を込める。

意識障害で寝たきりの方とご家族を丁寧にケア

上村の望んでいたケアとはどういうものだろうか。末期の脳腫瘍を患い入居した80歳代女性Aさんの例で紹介しよう。本人と共に家族にも向き合い、支えることができた事例だ。

脳腫瘍を患っていたAさんは1ヶ月ほどで急速に病状が進み、意識障害で寝たきり、全介助の状態で入居が決まった。医心館側は、入居調整を担当する地域連携部員の情報を基に受け入れを準備。Aさんの状態や必要な医療・介護のほか、主な介護者はAさんの娘であり、最期は自宅で看取りをしたいと考えていること、社交的でおしゃれ好きだったAさんの急速な状態悪化を娘が受け止めきれていないこと――などの情報を職員間で共有した。

またAさんの娘は、「1日2回、朝と夕にAさんの様子を見に行きたい」と要望していた。当時は、新型コロナウイルス感染症蔓延のためお看取りが近い時期を除いて面会を制限していた時期だ。そこで、カーテンを開ければ窓の外からでも部屋の様子を見ることができる1階の角部屋をAさんのために用意した。

Aさんが入居した後は、頻回な痰吸引、経管栄養、輸液管理、寝台浴での入浴、整容など、医心館ならではのきめ細かなケアを提供した。娘が1日2回医心館を訪れる際は、事前にカーテンを開けておき、窓からAさんの表情を見やすいようベッドの位置を調整するのが日課だった。

「おしゃれ好きなAさんですので、娘さんが訪れる時間に合わせてお気に入りのニット帽を被っていただくなど、身だしなみにも気をつけました」と上村。Aさんは意識障害を起こしていたが、娘の声を聞くとAさんのまぶたがピクッと動いたり、眼球が動いたりする。そうしたAさんの様子、ケアの様子を事細かに娘に伝えると、とても喜んでもらえた。
一方で、娘の希望をよく聞き、多職種間で連携しながらケア計画に反映した。

病状は重いものの、顔色がよく、丁寧なケアを受けている。そんなAさんの様子や医心館職員の対応から安心したのだろう。娘は、自宅ではここまでできない、自宅に連れて帰るための移動がAさんの負担になると、自宅ではなく医心館での看取りを希望するようになった。

人員体制が整うからこそ可能なケア

入居から数ヶ月経ち病状が進行すると、娘や家族は感染症対策に留意しながら、Aさんの部屋で面会できるようになった。

あるとき、看護師が「今日はずっと一緒にいてあげた方がいいですよ」と娘や家族に声をかけた。同日夜にAさんは息を引き取り、その瞬間も家族は一緒にいることができた。
自宅でケアをしていても、ご逝去の瞬間に立ち会うことは難しい。「Aさんの場合、いつも様子を見ている看護師が直感したのでしょう。看護師の声かけによって旅立つ瞬間に家族も一緒にいることができました」。

その後、Aさんの娘からは「本当によい旅立ちでした。医心館さんの支えがあって私たちも最期まで母を見守ることができ、よい思い出になりました」と感謝の言葉をかけてもらったという。

「入居者様だけでなくご家族にも丁寧に関わることができるのは、医心館の素晴らしさだと思います」と上村。実際のところ、状態の重い方のケアをしながら、1日2回朝、夕の忙しい時間帯に訪れる家族に対応するのは、スタッフ数が限られる施設であれば難しい。上村がこれまで経験してきた職場では、そうした対応は困難だった。

それに対して医心館は入居者数と同程度の数の看護師、介護士が揃う。看護師、介護士の人員体制が充実しているからこそ、入居者様にケアを提供しながら家族に対応し、一人ひとりに向き合うケアを実現できる。またケア以外の業務、例えば物品の購入、請求管理などに関しては本社による現場サポートが手厚いため、医心館の職員はよりケアに集中しやすい。

「医心館だからこそ可能なケアがあると思っています。地域にはこうした施設はなく、自信を持ってお勧めできます。そんな施設で働けることに、充実感や喜びを感じています」と上村は語る。

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