医心館Media
【入居体験談】医心館で充実した日々を過ごしました
2026.07.19
〇ご入居時期 2026年1月
〇ご入居者様 70代男性(ご逝去)
〇ご入居者様の疾患
【現病歴】肺扁平上皮癌術後、両肺転移、多発脳転移、間質性肺炎
【既往歴】腹部大動脈、無症候性心筋虚血、腹部脊柱管狭窄症術後、下肢閉塞性動脈疾患
〇お話を伺った方 M様(奥様)
〇施設 医心館 静岡
どのような経緯で施設入居を考えたのでしょうか?
2025年の暮れに夫が突然家で倒れて自分で起き上がれなくなり、緊急入院しました。もともと肺がんの再発があり、持病の間質性肺炎があるため様子を見ていたのですが、両肺に腫瘍があって脳に転移がありステージ4だと言われました。歩くこともできなくなり家で私が1人で看病するのは難しいため、施設を探すことにしました。
なぜ医心館への入居を決めたのでしょうか?
病院からは医心館を含めて2つの施設を紹介され見学に行きました。医心館はとても綺麗で静かなのが良くて、一番の決め手です。また何より、地域連携看護師のTさんがよくしてくれました。「奥様が楽になるように、奥様が倒れてつぶれてしまったらご主人が困ってしまいますよ」と言ってくれて。医師からは「桜は見られないと思います」と言われていたので、夫がもう長くないことはわかっていました。心が押しつぶれそうなときにありがたい言葉でした。
入居後はどのようなご様子でしたか?

画像素材:PIXTA
医心館にはストレッチャーで横になった状態で入居しました。何よりうれしかったのは、医心館に来てから「ご飯がおいしい」と言ってくれたことです。病院では2口、3口しか食べられませんでしたが、医心館に来てから完食できるようになりました。
持って行ったデザートもケーキも食べるし、水分制限はありましたが好きなものを食べていました。「食べて力をつけて元気になるんだ」とすごく前向きでした。ずっとよく食べて「良くなる、元気になる」と意欲的で、娘も私も、「お父さんはどこに向かおうとしているんだろうね」と話していたほどです。
医心館の職員に車椅子で色んなところに連れて行ってもらって、お散歩が楽しかったみたいです。それも、「今は押してもらう車椅子だけど、ご飯を食べて力をつけて自走の車椅子に乗りたい」と言っていました。
ご夫婦でよくお話をされたそうですね?
実は、医心館にいたときが夫婦で一番会話をしたと思います。
私は毎日夕方に面会に来ていました。朝に何を食べた、昼に何を食べたからはじまり、お散歩でどこに行った、眼鏡をかけている職員がこんなことをしてくれた、腕ががっちりしている看護師さんが体温測ってくれたとか……。医心館だと「1日が早い」って言うんです。寝ている時間が長いのに、びっくりですよね。食事やらお風呂やらおむつ交換、先生が診察に来るとか。日々何かあるようにしてもらっていたんだろうと思います。
「今日は忙しかったんだよ」と言って、夫から1日の様子をたくさん教えてもらいました。
入居時に「ここでは家にいるのと同じ感覚で過ごしてください」と言われたんですけど、まさに家にいるような感覚でした。自分らしい生活ですね。テレビが好きで、テレビを見ながら「これおいしそう」「食べたことあるよ」とか話して、私の知らないところで色々食べていたことを知りました。歩けないこと以外は、以前と同じように暮らしていたと思います。終末期といってもあまり苦痛なく、個室なので隣の人に気を遣うこともなく自由に過ごせました。
職員はどうでしたか?
ここは看護師、介護士、みながよく声を掛けてくれるのがよいですね。職員が「頑張ろうね」、「桜が咲いたら見に行こう」とか小さな目標を与えてくれて、夫が前向きになれるよう仕向けてくれていたと思います。病院のようにCTやレントゲンの画像を見たり、酸素濃度が低いとか言われたらガクッと落ち込んでいたと思います。ベッドの向きを外のほうに変えたいとか、わがままだったと思いますが、こちらの要望をほぼ叶えてくれて本人は楽しくやっていたと思います。
あるとき誕生日ケーキを買ってショートケーキを夫、チーズケーキを私にしたのですが、次の日に職員に聞いたら、誰が何のケーキを食べたかが合っていました。職員にも私や娘のことを話して楽しくしていたのだと思います。私も医心館の職員を頼りにしていました。「変わりないですか?」といった声掛けが嬉しかったですし、医療的な内容や疑問点を詳しく教えてもらいました。
バレンタインデーのお返しもあったと聞きました

画像素材:PIXTA
そんな感じで入居期間中はずっと前向きに、好きに暮らしていました。ただ3月に入って少し経ってから、酸素マスクをして食が細くなり眠ることが多くなりました。話しているときに咳をしていたので、その時は苦しかったと思います。入浴時に一瞬意識が遠のくことがあって、職員のみんなが大きな声を出して意識が戻ったと聞きました。往診の医師からは、「来週の入浴日までもたないかもしれない」と言われ、私は「こんなに話して食べるのに」と信じられない思いでした。
そんなときに、夫が「引き出しを見て」というので見たらバレンタインのお返しのチョコが。具合がよくないなかどうやって
買ったのか。。私も嬉しいし、夫も職員も楽しそうだったのがよい思い出です。チョコのお返しから数日後、明け方に夫は亡くなりました。医師から前もって言われていましたし、職員から状態変化についての説明用冊子もいただいていたので頭では理解していました。本当にそんな時が来たんだなと感じました。
医心館での入居を振り返ってどうですか?
夫は安らかに旅立つことができたと思います。
職員から「どれだけ頑張っても家族には勝てないんだよ」と言われましたが、家族と同じように接してくれて、本当によかったと思います。
なんというか、楽しいというわけではないのですが、夫も私も充実していました。自宅で過ごしていたとき、私たちはあまり会話をしませんでした。
医心館に来てから、各段に会話が増えたのです。そのことを夫に話したら「ふふふ」と笑っていました。
夫はたくさん食べて力をつけて家に帰るとは話していましたが、ここを出て早く帰りたいとは言いませんでした。歩けないこと以外は以前と同じような生活をしていたので、ストレスなく過ごせたと思います。最期に危篤状態もなく痛み苦しみで騒ぐこともなく私たち家族を困らせることもなく旅立ってしまったのは夫の思いだったのかもしれません。
家族でも、医心館で過ごしてよかったねと話しています。
医心館に来ると、今も2階に夫がいるんじゃないかなって思います。いなくなると会いたいですね。
※この記事は個々のお客様による体験談です。ご提供できるケアやサービスの内容は、ご入居者様のご事情によって異なります。
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