先輩インタビュー

自分しかできない仕事をする楽しさ

地域連携看護師
菅原 広菜

自分しかできない仕事をする楽しさ

菅原さんのプロフィール

資格取得後、都立広尾病院に入職しHCU、救急センターに配属。
HCUでは全診療科の急性期の看護、救急センターでは、搬送されてくる患者だけでなくDrカーやDrヘリに同乗し、遠隔地での救命活動にも従事。
臨床経験8年を終えた段階で急性期以外の看護も経験したいと、派遣看護師として、退院調整に従事したことで患者の退院後の生活支援の重要性を痛感。
地域医療の新しい形となる医心館で、地域連携看護師としてこれまでの経験を活かしたいと2024年3月に入職。
現在は医心館経堂の担当として活躍中。

地域連携看護師に応募したきっかけをお話しいただけますか?

私は8年間、HCU・救命救急センターで働く中で、患者さんが自宅に帰りたいと望まれても、医療機器を装着されている方が多く、なかなか自宅に帰れず、病院で最期を迎えるしかないというケースをたくさん看てきました。
またHCU・救命救急センターでは、様々な制限があるため、その方が最期に過ごす場所が病院で良かったのだろうかという疑問を持ちながら働いていました。
病院退職後は派遣会社に登録し、短期間ですが退院調整業務に関わりました。

その際に人生の終わりや、終末期をどこでどう過ごすのかという、救命救急センターとは正反対の部分を見ることができました。
今までは命を救うとこに焦点を当てる看護をしてきましたが、患者さんが退院した後に、その方らしく生活が送れるようにお手伝いできる看護がしたいと思っている時に、医心館に出会うことができました。
地域連携看護師を選んだのは、今までの経験・知識を生かし、入居者様の人生に寄り添い、最期の場所としてどのような看護が提供できるのかを一緒に考えたいと思い、応募しました。地域連携という病院とは違った新しい環境で営業職という未知の要素も魅力的でした。

 

病院での看護業務のお話に少し触れますが、希少なお仕事である「フライトナース」のご経験をお持ちですが、続けようとは思わなかったのですか?

「フライトナース」自体はとてもやりがいがある仕事で、そこでの経験は自分にとってかけがえのない宝物です。
続けていく事を選ばなかった理由は、患者さんに最期まで自分が関われないということが辛く、自分のやりたい看護と現実のギャップが埋められないことが理由でした。
救命救急で経験したことを生かし、病院内だけではなく、地域に戻った患者さんにかかわりたいという思いが大きかったのだと思います。

医心館に入職する前後でのギャップはありましたか?

良い方のギャップとして、思った以上に「私の代わりがいない」仕事なのだと感じました。今まで病院の組織の中で看護師として働いてきましたが、正直、私の代わりはいくらでもいると思っていました。ドクターカー・ヘリにも乗りましたが、他に乗れる人もいましたので「どうしても私でなければならない」という事もありませんでした。
今ではご相談をいただく病院のソーシャルワーカーの方やご家族様にとって「頼りになるのは私しかいない」と感じることが多々あります。
ご相談内容を全て私が調整しますので、こんなに責任が重い仕事をしているというのが入職後の感想です。
今までは組織の1人でしたが、私個人が目標を持って責任を果たしていくことが、新鮮で、すごくやりがいと楽しさを感じています。

逆にその目標がプレッシャーになる方が入らっしゃると思うのですが、菅原さんはいかがですか?

私も、正直なところプレッシャーを感じることはあります。
自分ひとりで、その拠点の入居者数を任されるというところは重荷に感じることもあります。しかし、周りの拠点(仙川や西永福)の地域連携看護師と横のつながりが密で、相談できる体制があり「ひとりではない」と感じられることでプレッシャーが軽くなっていると思います。
近隣の拠点同士で連絡を取り合え、拠点に集まって相談会を開いてコミュニケーションを図る機会もあります。日々の仕事の不安な部分をちゃんと吐き出し、共有できる仲間がいるのはとても大きいと思います。

地域連携看護師の業務は病院での業務とは全く異なる部分が多いと思いますが、苦労したことはどのような点ですか?

介護保険や医療保険の仕組みを理解するのに苦労しました。
どのような保険を使って医心館に入居するのか等、病院で看護師として働いていると関与することがなくわからなかった知識が地域連携看護師の仕事を通して身に付き、保険の仕組みや、社会の流れがわかようになりました。
今でも全て網羅できているとはいえないので、今後もそこは継続して勉強していこうと思います。

入居に関わった方の中で、1番心に残っているエピソードを教えてください

入居の相談を受け、実際にご自宅に訪問した際に入居予定のご本人様から「家に帰りたいと言っているのに、施設に行けるか!」って激怒されたことがありました。
いざ医心館に入居すると大変気に入った様子で、挨拶行った私に笑顔で「ここにきてよかったよ」と手振ってくださいました。
その方は前立腺がんの末期で、病院でできる治療は全てやった入居者さんでした。

お風呂が大好きな方で、医心館ではスタッフに見守られながら週に2回は湯船に浸かれるので、今ではお気に入りの入浴剤を持って楽しみに入浴しているそうです。
地域連携の先輩・現場の皆様・病院のソーシャルワーカーの方々の協力を得ながら、入居していただいた方から「入居してよかった」という言葉が聞けたこと。
最初は行きたくないと怒っていらしても、医心館は安心して過ごせる場所だということをわかっていただけたことがすごく嬉しく、心に残っています。

これから地域連携に挑戦しようと思う人に向けて、先輩としてメッセージをお願いします

地域連携看護師は自分の代わりがいなく、主体性を持って働ける仕事です。看護師は病院の中で1番人数の多い職種で、個別性もなく、替わりはいくらでもいます。地域連携看護師として自分にしかできない仕事をするという主体性のある方や、責任感が強く、全うできる人にはピッタリだと思います。
営業として数字を追うことへのプレッシャーは感じるのかもしれないのですが、営業活動の中で関わる地域の病院のソーシャルワーカーさんや退院調整の看護師さんとのやりとりを通し、それぞれの病院の特色を掴んだりできるところが面白いと思います。そういったところに楽しさを感じられる方には挑戦してほしいですね。
病院の勤務で“看護はやりきった”という方は多いと思います。

地域連携看護師は覚えることも多いですが、その分やりがいや嬉しいこともたくさんあるお仕事です。これまでの看護経験を生かしながら、営業職という新しい職種・環境でチャレンジが可能ですので、興味のある方は是非挑戦してみて下さい。
お待ちしております。

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