先輩インタビュー
【対談】開設時のチームワークをこれからも!
看護師
山田千恵、石郷岡愛
医心館 小手指がオープンして2か月
今回の「先輩インタビュー」は、オープニングメンバーとして活躍する、山田さん、石郷岡さんのお二人にお話を伺いました。
医心館に入職して約2か月ですがいかがですか?
山田さん:
私は在宅看護や終末期ケアの経験が全くなかったので、どんなところだろうっていう不安の方が強かったです。でも、小手指に入職する前に、武蔵浦和で約1か月研修させて頂いたので、「医心館ってこういうところなのだ」と実際の現場の様子を理解して小手指に加われたので、オープン時に小手指に入職された方よりも、業務の内容について、理解できて、動けているのかな、と思います。
石郷岡さん:
ご入居者様との時間がきちんと取れるので、訪問してもバイタル測定だけでなく「今日いいお天気ですね」やテレビがついていれば「おいしそうな料理ですね」など声を掛ける余裕があり、ご入居者様も喜んでくれます。
お部屋に伺うだけでも、笑顔になってくれて、退室する時も「絶対来てね!」とおっしゃって頂けるので、とてもやりがいを感じる毎日です。
実際に入職して働いてみて「ひとりにはしない」というキャッチフレーズをどう思いますか?
山田さん:
私は病院の経験が長いので、在宅の場でほんとうにご家族様を含め最期まで一緒に看られるのかなと、最初は不安に思ったのですが、研修先でご家族ケアに繋げる方法を経験でき、もちろんいろんな状況があり、文字通り「ひとりにはしない」というのは難しいことだと理解しておりますので、なるべく寄り添って、それに近い形には持っていけるのかな・・・と思います。
石郷岡さん:
面会が24時間可能なので、ご入居者様は病院に比べて、安心して過ごして頂いていると思います。看護師と介護士を同じ人数配置しているので、スタッフの誰かは訪問することができていて、ご入居者様が一人になる時間は少ないのではないかと思います。
医師が常駐していない点はいかがですか?
山田さん:
医師が常駐していないことに対する不安はそこまではなかったですね。
在宅という形態上、お看取りの方が多いですが、時々、救急搬送を希望される方がいらっしゃるので、その時の判断が難しいなというのは少し思います。今のところ、その救急搬送を希望される方が少ないですが、今後そういう場面の時に、きちんと対応がとれるように、主治医と連携していこうと思います。
石郷岡さん:
私は前職が訪問看護で、医師がいない環境での看護師の動き方を経験していたので、それほど抵抗はなかったです。看護師がまずアセスメントして、考えて、その上で主治医に報告するので、看護師のレベルアップ、スキルアップに繋がると思います。私の中では、主治医は「最後の砦」という位置づけで、必要な時に連絡ができて、相談ができれば、常駐の必要はないかな、と思います。
開設前にオリエンテーションがあることで、良かった点はありましたか?
山田さん:
事前に一緒に働く人たちと顔を合わせることができるのは、すごくいいと思いました。
ファイルの準備やテプラでラベルを作ったりして、一緒に作業するので、コミュニケーションのきっかけができ、とてもよかったです。
石郷岡さん:
私も同感です。メンバーと顔を合わせる機会があってよかったです。
新規拠点ならではのよかったところはありますか?
石郷岡さん:
良かったところは、ゼロから人間関係が構築できるというところだと思います。
山田さん:
そうですね!
石郷岡さん:
メンバーの経歴、住んでいる場所などがわからない段階の、ゼロから人間関係を構築していくので、お互いのことを知ろうと、積極的にコミュニケーションをとることで、入社時期による序列もないです。
山田さん:
変な上下関係みたいなものはないのでやりやすいです。
石郷岡さん:
私はスタッフの中で最年少ですが、年上の方もフラットに話してくれますし、私も相談しやすい環境です。
逆に、大変だったところはどんなところですか?
山田さん:
研修を受けて、マニュアルがあっても、自分たちの業務に落とし込んでいくことが難しいところがあります。
研修をした施設での方法を、小手指のやり方にすり合わせて、落としていくことが難しいので、もう少し、新規施設の業務に特化したマニュアルが欲しいなと思います。
石郷岡さん:
相談できる人間関係がベースにあるので、大変なこともカバーできていますが、もう少し新規施設に向けての指針があればもっとやりやすいと思います。
開設して2カ月経ちますが、知らないこと、経験していないことはどうやって学んでいますか?
山田さん:
管理者に相談したり、皆のこれまでの経験でいい方法を見つけたりしながら学んでいます。
現状では、人工呼吸器やCADを使った麻薬管理などが必要なご入居者様がいないので、そのような方が入ってこられたら、皆でこれまでの経験をもとに、対応を学ぼうと思っています。
石郷岡さん:
オープニングスタッフは、皆経験が豊富なので、あまり困ることはないのですが、今後、経験が少ないスタッフが入社されたら、先輩について学ぶ“シャドーイング”で医心館でのケアを学んでいただき、日々ケアに入りながら、「こうする」という事を伝えていきます。
介護士さんとの連携についてはいかがですか
山田さん:
現在は、コミュニケーションもよく取れて、業務上の連携も問題はないです。
今後、入居者が増えてくるにしたがって、コミュニケ―ションだけでは解決できない問題も出てくると思うので、もう少し役割分担を明確にする必要があるのかな、と思っています。
石郷岡さん;
病院時代にも介護士さんと一緒に勤務したことがあるのですが、その時の介護士さんたちは、ケアに入ることも、ナースコールをとることもほぼなかったです。でも、小手指の介護士さんたちは、ご入居者様のケアに積極的に入ってくれるので、驚いています。
これから医心館小手指をどんな拠点にしていきたいと思いますか?
山田さん:
散歩に行くなど、もう少しご入居者様と寄り添える時間を増やしたいと思います。
そういう時間をもっと増やして、ご入居者様が少しでも心穏やかに過ごせる時間を作れるような施設にしたいと思います。
石郷岡さん:
ご入居者様に、医心館が最期の場所で良かったって思ってもらえるのが1番なので、ご入居者様のご希望にはできるだけ沿っていける施設にしたいと思います。
それから、人間関係については、とても簡単な表現を使うと、和気あいあいとした、スタッフも「ひとりにしない」拠点にできたらいいなと思います。
医心館に転職を考えているけれども、一歩踏みだせない方々に向けて、お2人からメッセージをお願いいたします
山田さん:
私自身も医心館で働くまでは、訪問看護も終末期も経験がなかったので、不安があったのですが、入社後は、周りの人に助けてもらえるし、日々学びもあります。
看護師としても人間としても成長できる場である思うので、怖がらずに飛び込んできていただきたいなと思います。
石郷岡さん:
私はスタッフの中では最年少で、看護師の経験も5年と浅いのですが、それでも周りのスタッフに協力してもらいながらやっていけているので、経験年数が浅くても、やりたいっていう気持ちがあるなら、絶対にやった方がいいと思います。いくつになっても、新しいことにチャレンジするのは、絶対にいいことだと思うので、是非医心館という新しい環境にチャレンジして頂きたいと思います。