先輩インタビュー
医心館を「紹介した人、された人」に聞いてみた!
医心館の魅力を語るクロストーク。
看護師
蜂巣さん、稲葉さん
皆さんは、自分のお気に入りを仲の良い人に勧めたことはありますか?
今回のインタビューは、共通の知人のご縁で知り合って、病院の急性期での勤務経験者という共通点もあり意気投合したお二人による対談です。
先に医心館に転職した蜂巣さんが、転職活動中に医心館に興味を持っていた稲葉さんを誘ったことがきっかけで、同じ職場の同僚となりました。
今では医心館の現場で共に切磋琢磨するお二人に、医心館での看護やプライベートについいてお聞きしました。
お二人のプロフィール
蜂巣さん(看護師・写真右)
資格取得後、静岡県立総合病院のICUで4年の経験を積む。医心館と同様の施設で在宅看護とホスピスを経験し、さらに見識を深めたいと2023年医心館へ入職。
静岡Ⅱのオープニングメンバーとして活躍中。
稲葉さん(看護師・写真左)
資格取得後、静岡市立静岡病院のHCU、消化器外科・内科、脳神経外科等で6年の臨床経験を積む。病院以外の看護に興味を持ち、蜂巣さんからの紹介で医心館を知り2024年に入職。
病院との違いを戸惑いながらも、目指す看護に向けて日々奮闘中.
お二人が医心館を選んだポイントを教えて下さい
蜂巣さん:
前職の総合病院で働いている中で、「高齢化社会」や「核家族」というキーワードを多く耳にするようになってきました。病院時代には最期の看取りの場所が見つからないという方もいたので、そういう方たちがどうなっていくのだろう、という問題意識があって医心館と同様の施設に転職しました。
そちらでは思っていたような看護ができなかったので、医心館の「ひとりにはしない」というキャッチフレーズが気になっていたこともあり、医心館に転職しました。
ありがとうございます。稲葉さんは、蜂巣さんからのご紹介で医心館に入職されていますが、お二人はどちらでお知り合いになったのですか?
稲葉さん:
共通の知人を通じて知り合って、フットサルなどを一緒にする仲間です。
あと、お互いの妻同士が同じ高校だったんです。すごい偶然で、世間は狭いですよね(笑)
急性期では業務に追われて、1人1人の患者さんに費やせる時間がないのを残念に思っていました。良好な関係を築けているのに一般病棟に移っていくターミナルの患者さんを見送ると、最後まで関わることができない虚しさを感じて・・・
それで、転職を考え始めました。
医心館のことは退院支援の業務を通じて知っていて、あらためて転職先の候補として考える中で、蜂巣さんが勤務しているという事を妻から聞き連絡をしました。
蜂巣さんから施設の雰囲気や仕事内容を聞いて、自分のやりたい看護が出来そうだと思ったことと、知り合いがいることが心強かったので医心館への転職を決めました。
お二人が感じる医心館の魅力はどんなところですか?
稲葉さん:
その人らしい生活を送るために支援するという点で、看護師として何ができるかを考えることができるので、それがやりがいだと思います。
蜂巣さん:
日々の生活で、その方らしさが出せるところだと思います。
入居者様とのエピソードになってしまうのですが、食事が進まない方がおそばを食べたいと希望されて、ご家族とも相談しなんとか召し上がって頂きたいと思い、主治医に相談しました。主治医は協力的で、召し上がる前に状態を診ておきたいとそのために往診に来てくださって、少しですがおそばを食べることができました。細かく切った形でしたが、ご入居者様も“美味しい”ととても喜んでくださって。その3日後くらいにご逝去されたのですが、ご家族も主治医も私たちもみんなが満足できたケースでした。その他のケースでは、家で飼っていた愛犬に逢いたいというご希望を頂いたときには、ストレッチャーで外に出て逢って頂いたこともあって。その方の価値観を大切にしながら日々のケアに関われるというのが、医心館の魅力だと思います。
稲葉さんは“きゅん”ときたエピソードはありますか?
稲葉さん:
ご飯も水分も受け付けられなくなってしまったご入居者様がいらっしゃって、最後にコーラが飲みたいっておっしゃったんです。こちらとしても叶えて差し上げたいのですが、コーラにとろみをつけると味が落ちるし、とろみをつけないとむせて誤嚥する可能性が高いので、非常に悩みました。
ご家族様がどうしても本人にコーラを飲ませたいということで、とろみなしで飲んでいただいたのですが、ご本人は大好きなコーラなのでむせながらでも、一気に飲もうとなさるんです。ちょっと休憩を入れましょうと促しても、“いい”と言ってコーラを手にもって離さないんです。
本当はむせるのを承知でなんて病院では実現が難しかったと思いますが、、その時ばかりはご本人とご家族の希望をできる限りかなえられるよう対応しました。
入社後、入社前のイメージとギャップがあったことはありますか?
稲葉さん:
先生の許可を頂いた上で、タバコが吸えるというところでしょうか
今まで、看護師としては「タバコは悪いもの」という認識で、患者さんや周囲には禁煙を勧めてきましたが、医心館に入職して「タバコを吸うこともその方の大事な価値観」という考え方を知ったのがいい意味でのギャップでした。
ちょっと戸惑ったことですと、病院では物品は使い放題という感じでしたが、医心館ではその方用に処方されたものだったり、ご家族に購入して頂いたのものだったりするので、少しでも無駄にしてはいけないという考えが必要です。
その点がちょっと戸惑ったギャップでした。
蜂巣さん:
病院だと主治医が院内にいるのですぐに指示をいただいたりや不明点を聞けますが、医心館では事前に約束指示をいただく形なので、先々を予測して動くっていうところが在宅で働き始めてのギャップでした。
お二人が今後やってみたいことを教えて下さい。
稲葉さん:
自分が転職してきた理由にもなるのですが、ご入居者様自身がその方らしく最期を迎えられるように支援していても、できることを精一杯できただろうか、と思うこともあるので、少しでも悔いがないように目の前のご入居者様の看護をすることですね。
蜂巣さん:
僕も同じようなことですが、自分自身ご入居者様に対して、やれたこととやれていないことというのが常にあって。それが自分自身の価値観による評価になりがちなので、実際に良かったのか悪かったのか、もっとチームで共有していきたいです。
みんなで意見を出し合ってその方なりの最期を支える体制をしっかり作り上げていける拠点にしたいと思います。僕自身の知識面、技術面の向上ももちろんですが、静岡Ⅱは良いスタッフが揃っているので、みんなで共有し合ってチーム力を向上させていきたいと考えています.
お互いに「ここがいいと思う!」ところを教えてください!
稲葉さん:
とにかく、優しいです。
本当にブラックなところが少しもなくて、裏もないっていう感じで。
奥さんに話を聞いても家でもそんな感じだそうで、怒ったところを見たことがないです。
蜂巣さん:
イライラしていることもありますよ(笑)
でも社会人になると周りにいい方が多いので、学生時代と比べて少なくなっていると思います。
蜂巣さんから見た稲葉さんのいいところは、どんなところですか?
蜂巣さん:
彼は常に余裕があって、その余裕が周りに対する優しさに繋がっているのだなっていつも思っています。いつ、誰に、何を言われても絶対に耳を傾けますし、受け答えも否定から入らないです。受け止めて全体を見ながら動くことができる人なので、その余裕はいいなといつも思っています。
その余裕は、どこから来るのでしょうか?
稲葉さん:
何をしていても、そのことが完結した後の自分を想像します。
時間がかかったり問題があったりしても、結局は終わることになっている、と思うようにしているからでしょうか(笑)。
医心館に応募をしてみたいと思う人に向けて、メッセージをお願いします。
蜂巣さん:
医心館への転職を考えていらっしゃる方は、病院で働いている方が多いかなと思います。医心館で働いてみると意外と病院に近い働き方もできる施設かなと思います。僕自身、他のホスピスもちょっと少し経験させて頂きましたが、そちらと比べてもより病院で働いている感覚に近いような感覚です。
病院に近い感覚でご入居者様との時間が確保できるという、ある意味“いいとこ取り”な施設が医心館だと思います。やりたい看護があるけどなかなか実践できない方は多いと思うので、そういうもどかしさを抱えている方はぜひ医心館で自分のやりたい看護を実践してほしいと思います。
稲葉さん:
その方らしさや生活様式といったことを知った上で、ご入居者様と一緒にその方らしい時間をどう過ごせるのか色々考えることができるので、時には感動しやりがいを感じられる現場だと思います。是非、一緒に働きましょう。